VOICE



ジリジリと時間が過ぎるのを待ちながら、私は少しずつ主張してくる痛みを我慢し続けていた。

どうしよう。どんどん痛くなってる気がする。

どうにか痛みを紛らわそうと、私は口を開いた。

「ねぇ、みんなは他のバンドのこと、知ってるの?」

「ん?今日出るバンド?」

海斗がイヤホンを外して反応した。

「そう。最低男のバンドと、音速メテオロイドは分かるけど、残りの2バンド私知らない」

私が聞くと、海斗はうーん、と少し考えるような仕草をしながらゆっくり口を開いた。

「まずプラスはね、女の子バンド。確かみんな二十歳くらいの。ジャンルはポップなロック、かな。聴きやすい音だと思うよ、少しだけ音が軽いけどね」

小声で話す海斗は、どうやら周りに聞こえないようにしてるみたい。

当たり前か、本人たちに聞かれたら気まずいもんね。

私はうんうんと頷きながら、もう一組は?と問いかけた。