……………?
来ると思って覚悟してた一撃がなかなか来なくて、私はゆっくりと目を開いた。
「困るよね、暴力沙汰とかさ。わかってる?これって犯罪だよ?警察呼ぼうか?」
目線の先にいたのは、派手ないでたちの……。
「の、登!?葵!!」
「歌夜大丈夫か?!怪我は?」
葵が珍しく青い顔して私に駆け寄ってきてくれた。
そして登は傘を持ってる女の子の腕を掴んで、私の前に立ちはだかっていた。
「あんたら、自分が歌夜みたいになりたくてやっかんでるだけだろ?最低だよね」
女の子の格好してるのに、低い声で話す登に目を丸くしながら、後ずさりした。
「な、なにあんた?!男のくせにそんな格好して……おかしいんじゃないの?!」
あまりの激しいギャップについていけなかったのか、警察って言葉と、登の迫力に負けたのか、彼女たちは慌てて走り去ってしまった。



