ムカつく!悔しい!殴ってやりたい!
たくさんの言葉が口から飛び出しそうになった。
アイツ、ほんっとに許せない!!
もう一度目の前のドアに蹴り入れてやろうかと、破壊衝動に体が反応しそうになった、その瞬間。
「あの~、PRISONERの歌夜さん、ですよね?」
高い声が後ろから聞こえた。振り向けば私と同じくらいの歳の女の子が二人がそこに立ってた。
振り返った私の顔は、たぶん怒りに染まったままだったから、彼女たちは一瞬ビクッと怯えた表情になる。
「あ、ごめんなさい。歌夜、ですけど……」
何とか怒りを引っ込めて、声を出した。
「あの、私たちPRISONERのファンなんです。応援してるんで、今日も頑張って欲しくって!」
にっこり笑って髪の長い女の子が首を少し傾げる。
「あ、ありがとうございます!」
私はびっくりしながらもその言葉に嬉しくなって、笑顔になった。
「それで……」
もう一人の髪を金髪にしてる女の子が口を開いて、なにやら背中に隠してる腕を動かした。ふと、その笑顔にどこか違和感を覚える。



