VOICE



「歌夜、今度は私も見に行くからな、しっかり頑張って一番になれよ!」

「え?!マジで?葵来てくれるの?!嬉しい!」

「当たり前じゃん、登が行くところは全部ついてくよ!こんな可愛い子、一人でライブハウスなんて危ないし」

葵は隣の“彼氏”の頭をなでなで。

あ、私より登が第一ね。はい。

「てか完璧男女が逆じゃないッスか?!」

「歌夜、気にしない方がいい」

紅志の声が上から降ってきた。棒読みの声が。
見上げれば理解できない、って顔の紅志が二人の様子を呆然と見つめてた。

いやー、やっぱりこの二人、スゴいよ。

二人仲良く手を振って帰る葵達を見送りながら、私はそう思ったんだ。





「歌夜の友達は変わった子が多いな」

葵達と別れた後、紅志は思い出し笑いをしながら言った。

「そ、そう?あれでも葵は友達思いの優しいいい子なんだよ!」

「うん、わかる」

ふわりと微笑んで言う紅志の顔が、私を見た。

「だから歌夜もいい子なんだよな」

「なっ!?そ、そんな照れること言わないでよっ!恥ずかしいっ!」

私は思わず紅志の背中を叩いてしまった。そりゃもうバチーン、と。

「いっっ!いってぇ!」

ひぃっ!しまった!!

「ごごご、ごめんなさぁ~いっ!」

私ってば、バカぁ~ん!!