そんな私と珪甫を無視して、海斗と紅志は話を進めてる。
無視ですかーい?!
「でさ、今回はひとバンドの持ち時間が40分もあるからさ」
「だな、最低6曲か、7曲はいけるな。MCをどんだけ入れるかが……どわっっ!?」
無視された私はワザと紅志の後ろに回って、その背後からのしかかってみた。
驚いた紅志が慌てた声を出したから面白くて、私は更に体重をかけてみたり。
「何してんだ歌夜?!降りろっ!こらっ!」
「い~や~、私とケイをさら~っと無視した罰!」
けけけ、と笑いながら言う私に、珪甫が。
「それ、イチャついてるようにしか見えないけど」
「うっ!?」
私はカチーーンと固まってしまった。紅志の背中に乗ったまま。
「歌夜、イチャつくのは2人っきりの時にしてよ~!俺恥ずかしくって」
なんて言いながら海斗は両手で顔を隠す。乙女か?!
そして紅志はといえば、顔を真っ赤にして俯いてしまっている。
「すす、すいません!以後気を付けまっす!」
「よし、ならライブの話ね。曲目は……」



