それは、つまり、つ、つまり……!?
オッケーってこと?!
今だって十分に熱い顔が、ますます熱く感じられた。
アァ……だめ、私、鼻血出る。
なんて!失神してる場合じゃないっつうの!
「ただし、ベースはちゃんと弾けよ」
「は、はい!!」
間近で見る紅志の顔も、少しだけ、赤く染まってる気がして、私は恥ずかしくなった。
それでも。それでも私はもう一度だけ確かめたくて、問いかけてしまう。
「あの……私は、紅志を好きでいてもいいってこと、ですよ、ね?」
やば、心臓がもたない。
私から離れ、再びギターを手にした紅志は、背中越しに返事をくれた。
「当たり前だろ」
それはギリギリ私の耳に届くくらい小さな声だったけれど。
はっきりと私には聞こえてきた。



