VOICE



「恋愛しましょう!!」









「れ……!!?」

ふき出すように紅志が口を開いたけど、その後の言葉が続かないまま唖然として私を見てる。
当然だよね。

「いいい、いや!あの!えっと、つまりですね、……あ~~」

くそ~う、言葉が出てこない!

私が顔を真っ赤にして頭を抱えてると、手にしていた煙草を灰皿で押しつぶした紅志がソファに座ったまま私を見上げた。

「……言いたいことは、何?」

なんでそんなにさらっと冷静に訊いてくるかなぁ?!

私はぐるぐるといろんな台詞が渦巻いてる頭ん中から、一つ、チョイスした。

えぇぃ!もうめんどくせぇ!