―――気がつけば、最後の曲。


わずか100人足らずのオーディエンスだけど、かなりの人数が同じように飛び跳ね、拳を振り上げ、かけ声を出す。


ヤバいくらいに気持ちいい!!


気付けば私は、ベースを持ったままぴょんぴょん飛び跳ねてた。


え?ベース?弾いてたよ!記憶にない、けど。


とにかく、楽しくて楽しくて仕方なかったんだ。


だから……この時、私はこの先もずっとPRISONERのみんなと楽しくバンドをやっていけるんだと、根拠のない確信を持ってたんだ―――。