VOICE



その日は2時間、そのスタジオで音あわせをして私達は楽器店を後にした。

外はもう夕暮れ。いつの間にか空が朱色に染まってた。
う~~ん、と両手を伸ばしながら海斗がみんなの顔を見て口を開く。

「なぁなぁ、たまにはみんなで飯食いに行こうぜ!よく考えたら4人で飯とか食ったことねぇし!な?」

「あっ!それいい!PRISONER結成パーティーしようよっ!ねっ!岡崎さんいいよね?」

「あぁ、いいよ」

「珪甫くんも?!」

「別にいいけど……」

「よしっ!海斗、どこ行くどこ行く~!?」

私はノリノリで海斗を振り返った。

……あれ?

「海斗は?」

すぐ横にいたはずの海斗の姿がない。
キョロキョロと3人で辺りを見回していると。

「おーい!こっちこっち!こっちだよ!」

声のする方に目をやれば、数メートル後方の焼き肉屋の入り口から顔をだす海斗。

ブンブン手を振ってる。

「席あるってさ~!」

「……速すぎ!!」

「バカ……」

「なぁ、あのヒトいつもああなわけ?」

私、紅志、珪甫それぞれ呆れてしまった。