VOICE



それからしばらく笑いの止まらない彼を睨んでたもう片方の彼は、どういうわけか同じようにつられて笑い出してしまった。

「なに?あんたバンド首になったわけ?」

「首じゃねぇよ!俺がアイツら首にしたんだよ!」

「あ。それ俺と同じ!」

なんて会話が始まって、張り詰めてた空気が和んだ。

も、もういいかな?

私はゆっくりとさりげな~く、おしゃべりしてる二人の脇を通り過ぎようとした。

「あ、ごめんね。みっともないとこ見せて」

急に話しかけられた。
さっき大笑いした人だった。どうやら私が見ていたこと、バレてたみたいだ。

「あ!いえ!別に、平気です!な、慣れてるんで、そういう変な会話!」

「え、変な?」

「わわわっ!違いますっ!あの、えっと、あーー、二人とも頑張ってくださいっ!!」

いきなり声をかけられた私は動揺。
そしてそのまま言い逃げっ!!

また話し掛けられたりしないよう、一目散にCスタジオのドアを開け、中へ逃げ込んでしまった。

変なのは私やーん!!