教科書全部カバンに詰め込み
パンパンにさせて家に帰る。
重い。
そして足取りも重い。
エロ兄貴と反抗期幼稚園児が住む
新しい家。
新しい家族。
エロ兄貴は避け
反抗期幼稚園児はゲンコツグリグリだな。
甘い顔しちゃいかん。
うんうんとうなずき
門を開けてもらい
色んな黒いスーツの人達(組員さんなのね)に挨拶してから家に入ると
幼稚園児が正座していた。
玄関ホールで正座。
小さな手でぷっくりほっぺに落ちる涙を乱暴に拭いている。
どうした幼稚園児。
「ただいまー。どうしたの月夜君」って駆け寄ると
「るっさい。黙れすみれのブス」って言われたので
グリグリゲンコツを作って月夜の頭にセットした。
ビビる幼稚園児。
おねーさんはね容赦しないよ。
「おかえりなさい。すみれお嬢様」
クールな田中さんが金髪の髪をなびかせて、居間の扉からやって来た。
「あ、ただいま帰りました」
ペコリと頭を下げてから
慌てて月夜の頭にセットしたゲンコツを撤収。
絶対見られた。ヤバっ。
でもクールな田中さんは表情を変えない。
この人は、地球が壊れてもクールなままの気がする。



