溺愛されてもわからない!


10時くらいに一夜も起きて来て
今日はデートのやり直し計画。
行けなかった美術館とかカフェがある。

『一緒に車を取りに行ってから回ろう』って
ベッドの中で朝
一夜が言ってくれたから楽しみ。

ベッドの中で……思い出すと顔が赤くなる。

私達を呼びだしたんだから
当然
送ってもらえますよね。お父様。

ふたりで詰め寄ると
「うーん」って考えてから
「そうだ!」って、いかにも今思いつきましたって顔でみんなに発言。

「家族で行こう。みんなで行って、一夜は自分の車で行動すればいい」

なんすかそれ
きっと昨夜から考えてたんでしょう。
溺愛腹黒組長め!

「和彦さん」

「いやそれでいいよ」

怒ろうとするお母さんに、一夜はさりげなく言う。

えっ?いいの?

「みんなでお出かけ。いいんじゃない?」

一夜がそう言うと
お父さんの元気100倍。

「すぐ用意しよう。美味しいお昼を食べて、温泉にも入ろうか?家族でおでかけ嬉しいね。ワゴン車買っておいてよかった」

HP回復。
昨夜からの落ち込み顔はどこへやら

「いいの?」
私が一夜に聞くと

「いいんじゃない?」ってサラッと答える。

でもきっと
何か考えてるんでしょう。
一夜がこのまま終わるワケがない。