溺愛されてもわからない!


表示された文字を一夜に見せると
大正解のお父さん。

「すぐ終わらせるね。何かあったら困る」

「何もないって。電話がバレたらお母さんに怒られるから、きっと外からかけてるはず。すぐ切ってよ、切らなかったら僕が切るから」

はいはい。
でもね
本当に何かあったら困るから出るね。

一夜に「ごめんね」って言い
ベッドサイドの灯りを明るくして
私は上半身を起こして
指をスライドさせると

最初にクシャミが聞こえた。
あぁ絶対外から電話してる。
一夜の言う通り。

「もしもし?お父さんどうしたの?」

「すみれ?すぐ帰って来てほしい。綾夜芽ちゃんが大変なんだ!」

「綾夜芽ちゃん?綾夜芽ちゃんがどうしたの?ケガでもしたの?どうしたのお父さん!」

綾夜芽ちゃんの名前が出て
一夜の表情が変わり
慌てて私のスマホに耳を当てる。

綾夜芽ちゃんに何かあったらどうしよう。
こんな留守の間に
ケガでもしたらどうしよう。

可愛い可愛い私の妹。
大丈夫でありますように。
そんな時に出かけてごめんね。

半分泣きながら
お父さんの話を聞くと……。