溺愛されてもわからない!


「嫌だったらやめる……って言いたいけれど、僕はすみれちゃんが大好きで、もしかしたら突っ走るかもしれないよ」

心配顔をされたけど
その意味がよくわからず黙ってしまう。
不思議そうな顔がバレたのか
一夜は「意味わかんないね。ごめん悪い忘れて」って軽いキス。

「でも大切に抱く。大好きな人だから優しく大切に抱くから」

「うん」

『うん』しか言えない私。

「僕にまかせて、すみれちゃんは楽にして感じて」

これは恥ずかしくて『うん』とは言えず
どう返事していいか悩んでいたら

「もう話は終わり」って強く抱きしめられた。

一夜の手が私の頬から下がり腰を抱く
優しいキスが顔に降り
頬に唇に首筋にそして……




電話が鳴った。


隣のテーブルに置いてある
お互いの電話が鳴って光ってる。

『出たら終わり。絶対出るもんか』

一夜はすんごい怖い顔をして
頭の中でそのセリフを呪文のように繰り返していたそうだ。