「ベッドで待ってる」
「うん」
「移動しないと、このままここでヤッちゃいそうだから」
「ないない」
やっと笑って私が言うと一夜も笑う。
「電気消しておくから、足元気をつけて」
サラッとそう言い一夜は上がり
私は温泉より熱くなってる自分の身体をギュッと両手で抱きしめる。
大好きな一夜
ずっと
四年間待っててくれた
お母さんに認めてもらいたくて
私を大切にして
ずっと待たせてしまった。
私も愛してる。
佐藤すみれ
覚悟決めます。
深呼吸してバスタオルで身体を拭き
ゆっくりそのまま
暗い寝室に入ると
ベッドサイドの灯りの下
一夜が待っている。
コソコソとバスタオルでギリギリまで隠し
スッと一夜のベッドに入ると「忍者か?」って笑われた。
「ずっと待ってた」
「うん」
髪を撫でる仕草が優しくて
緊張が少しだけ解けてゆく。
一夜は私の顔をジッと見つめる。
端整な王子様顔。
とっても綺麗な顔をしているね。
「すみれちゃん、初めてだよね」
「うん」
あらためて聞かれると
本気で恥ずかしい。



