溺愛されてもわからない!


「寒っ!」

油断してたら一夜が入って来た。

おいっ!
ちょっと冗談でしょ!

「やっぱり温泉はいいね」

「私が入ってるでしょう」

「一緒に入ろう」

「狭いもん」

「くっつきゃいい」

平然と狭い岩風呂で私に抱きつく一夜。

素肌と素肌
いつもギュッと抱きしめてくれるけど
当たり前に服は着ていて
こんな裸状態でなんてありえないし

四年間避けていた。

「静かだね」
しなやかな一夜の身体に抱きしめられて
溶けてしまいそう。

「すみれちゃんの肌って柔らかい」

「恥ずかしい」

「全部見せて」

「やだ」

「見るよ」

「それは絶対……」

甘い甘いキス
肌を重ねて甘いキス。

一夜の舌が時間をかけて私の口に溶けてゆく。

すべて溶ける夜。

「大切にするから」

「うん」

「愛してる」

初めて聞く
一夜からの愛の言葉。