一緒に行きたがるお父さんを無視して
田中さんの車に乗り込む私。
着慣れないから注意しなきゃ。
裾と袖に注意してシートに座ると
高級車はゆっくり動き出す。
「送迎までお願いして、すいません」
あいかわらず
田中さんにはお世話になってます。
「すみれお嬢さん」
「はい」
「綺麗です」
クールな田中さんに言われると
本気で恥ずかしいです。
「式が終わったら、すぐ家に戻り着替えてからお出かけですね」
「はいそうです。田中さんの嫁にはなれませんでした」
ふざけて笑って答えるけれど
「残念でたまりません。あの一夜さんなら手を出すと思っていたのに……」
真面目に言われて
リアクションに困ってしまう。
笑うに笑えないわ。
「温泉まんじゅう買ってくるね」
「自分の嫁にしたかった……」
その手の発言
もうやめなさい田中さん。
一夜の車に乗って
温泉お泊りです。
次の日は観光などして
ふたりで美味しい物など食べて
たくさん楽しんできます。



