溺愛されてもわからない!


「これは俺、お母さんに手伝ってもらった」
月夜からのプレゼントは手作りの写真たて
厚紙の縁にはウルトラマンの手書きイラスト付
中の写真は私と月夜のツーショット。

「ありがとう」
月夜をギューっと抱きしめると
月夜は「バカ、照れるだろ」って恥ずかしがり
お父さんはその様子を見てまた涙目。
私と月夜のツーショット写真を「引き伸ばしてパネルにして、事務所に飾る」と、言いだしたので「それだけはやめて」と、時間をかけて必死でお願いした。

組長の家族愛が強すぎる。

一夜からのプレゼントは革の長財布。
パールがかったターゴイスカラーの財布で
小花モチーフのレザーカットに小さなスパンコール。
上品な可愛らしさ
私にはもったいないようなお財布。
家庭教師のバイトで買ってくれたんだね。
ありがとう
大切にする。
私も一夜にだけ渡してないから
ここにさりげなく置いておこう。

「今日は忙しいから手伝ってね」

お母さんに声をかけられ
私と月夜は元気に返事をする。

今日は家族のクリスマス。

ごちそう作って楽しもう。