溺愛されてもわからない!


次の朝。
6時半に月夜が私を叩き起こす。
早い……幼稚園児はまだ寝てていいのに。

目をこすりながら下に降りると
お母さんは台所に
お父さんは新聞を読みながら
美味しそうにコーヒーを飲んでいた。
みんな早いのね。

「おはよう。身体はどう?」

「おはようお父さん。熟睡したから元気だよ」

そんな挨拶もそこそこに
月夜は私の手を引っ張り
大きなツリーの下に連れて行く。

するとそこには
プレゼントの山がいっぱい。

名前書いてるし。

「プレゼントはツリーの下に置いといて、クリスマスの朝に開けるんだよ」
月夜が鼻高々で私に教えてくれた。
いやどこの国ここ。外国みたいだね。
ごめん、私は知らないで昨日みんなに配っちゃった。
月夜は自分の名前を書いてあるラッピングをバリバリと破り、プレゼントの中味に歓声を上げる。

よし
負けるものか。
私もパジャマのまま月夜と一緒に座り込み
自分あてのプレゼントを開く。

お父さんから
ブランド物のピンクの手袋。
お母さんは
私が欲しがっていたブーツ。
組員さん達からも
うまい棒100本もらった。
嬉しい
口の中がパサパサになっても食べるよ。
あぁ田中さんまで
今持ってるのより軽い
バタフライナイフ……JKにナイフかい。
でも最高に嬉しいよ。