無理やり入れられた
ベッドの中で考える。
夢君
自分の気持ちが言えたよ
夢君の後押しおかげだね
ありがとう。
彩里ちゃんとの別れ話
無事に終わったらいいな
大丈夫かな。
仮病なので心地悪い。
お母さんが来てくれたけど
私の仮病を見透かすように「大丈夫ね」ってサラッと言う。
やっぱり
全部バレてる気がするよ。怖い。
そして月夜がやって来て
その夜は月夜の部屋に布団を用意してもらい、月夜のベッドの隣でお泊り。眠れない私にお話を聞かせてくれた。ウルトラマンとライダーと何ちゃらレンジャーが、力を合わせて地球の平和を守る話で、最強の悪いヤツが遠くの星から登場し、地球の大ピンチという所で、月夜の寝息が聞こえるという展開。いい所で寝るなよ。地球はどうなるんだよ!
寝顔が可愛い。
私が心配で帰って来てくれたんだね
ありがとう。
私は自分が邪魔者だと思っていた。
血の繋がりがない家族。
一夜はクールで自分の世界を作っていた。
月夜はお母さんに懐いて
お父さんはお母さんが大好きで
三人が仲良く完成された家族に見えて
私はお母さんを盗られた気持ちになって
自分がいらない子だって思った。
でも違った。
血は繋がってないけれど
みんな私を心配して
こんなに愛してくれている。
みんな家族でお互いが大切に思っていて
家族じゃないけど
田中さんも組員さんもみんな家族だよ。
私もみんなが大好き。
いらない子なんていない
誰もが誰かの大切な子。
「ありがとう」って
安心できる寝息を隣で聞きながら
誰に対してでもなく
ひとりぽつりと感謝の気持ちを声に出して
涙を流した。



