溺愛されてもわからない!


私からファーストキスを奪った一夜。
月夜が居なくなった夜
乱暴にキスをした一夜。

夢君からのキスを拒否した私だけど
彼の唇を受け入れて
彼の舌を受け入れる。

最初は遠慮がちに優しく
それから大胆に私の舌を味わう一夜。

身動きできない
甘い大人のキスに溶けてしまう。

「怖くないよ」

「でも」

でも
まだ早い気がするし
もう少しお互い話をしてからって思うんだけど
私は頭の中の想いを整理できず
言葉にならない。

もう
一夜の真剣な顔と甘いキスに抵抗できず
そのまま
お姫様だっこで階段を上っていたら



「すみれ!」って

叫ぶような大きな声を上げ
すんごい勢いでお父さんが現れる。

「おっお父さん?」

「あれ?食事は?」

「一夜?」

三者三様。

お姫様だっこされながら
私はなぜか
ヤバい所を見つかってしまった気持ちになり
なんだか冷や汗タラリ。

「一夜?何をやってる?」

組長の鋭い視線を浴び
私を抱いてる一夜の腕が固くなる。

【これから部屋で大人の関係になります】

言えない。

マジ殺されるわ。