溺愛されてもわからない!


一夜は堂々と言い切る私を見て
しばらく驚いていたけど
こらえきれなくなったように吹き出して笑い、そのまま大爆笑。

ちょっと失礼じゃない?
お腹抱えて笑ってるし。

私のムッとした顔を見て
もっと大爆笑。
おいっ!怒るぞ。

「笑いすぎ」

「悪い悪い」

口ばっかり。

私が頬をふくらませ
不機嫌モードになると
一夜は目じりの涙を拭きながら

「あー笑いすぎた。ごめんね」って謝る。
泣くほど笑うなよ。
そんなに私の失恋が楽しいのか。

「すみれちゃんってさ……」

「うん」

「バカだよね」

グサッとくるわ!
ボロボロの心に最後にナイフを突き刺すか。

「そうだよバカだよ」

はいはい。バカです。
何度でも何とでも言って下さい。

「最高にバカだよ」

一夜は手を伸ばし

私の身体を優しく包み込むように抱きしめた。