溺愛されてもわからない!


怖くて頭の中が真っ白。
いや
落ち着けすみれ!
どうにかして逃げなきゃ!

口に詰め込まれたタオルが邪魔だ。
呼吸困難になると余計頭が回らない。

肩をずらし
シートを利用してタオルを外していたら、制服のスカートの下に違和感。
フラットにした後部座席に、グルグル巻きにされた毛虫状態の私。
運転席にひとり
助手席にひとり
そして
私の横にひとりの男。
そいつが私のスカートの下に手を入れている。

いやらしい手つきが太ももの上まで伸びて、もう怖くてたまらない。

「嫌だー!」
両足をそろえたまま
人魚のように男の顔に足先でヒットさせると、男は思いっきりキレた顔で私の靴を脱がせて頭をガツンと殴る。

クラっと……きた。

めまいがする
吐き気もする
こんなに思いっきり殴られたの初めて。

「抵抗するな!このままヤラれたいのか?」
怒鳴られて平手打ち。

頭……痛い。

「おいおい。先にヤルなよ」

「カメラ回してからだぞ」

前の席からそんな声が聞こえ
私はめまいがひどくて

そのまま

意識を失った。

誰か助けて

一夜……助けて……。