溺愛されてもわからない!


部屋にふたりきり
久し振りのふたりきり
大好きな夢君とふたりきり

「あ……だっ……大丈夫だから」

恥ずかしくて
夢君の手を振り払いたいけど
身体が動かない。

「すみれ」

「はい」

「そんな顔するな」
ちょっと怒ったような声
そして真剣な顔。

夢君の手が私の額から離れ
彼は私の身体をギュッと抱きしめた。

「そんな顔する……すみれが悪い」

夢君の広い胸の中
ドキドキが止まらない。

「もうこれ以上はしない。してもキスだけ」

きっ……キス?
顔を上げて夢君の顔を確認したいけど
ヘタに顔を上げるのも怖い。

「夢君」

「すみれが好きだ」

ひざから崩れてしまいそうです。

「一夜に取られたくない。俺はすみれが好きだ。すみれは……どう?」

私は

私も大好き

大好きだけど……だけど……。