溺愛されてもわからない!


「どうした?」

急に涙目になった私に目を丸くする夢君。

「なんか……嬉しくて泣けてくる」

「バカなヤツ」

夢君は安心して靴を脱いで私の目の前に立ち、私の頭をぽんぽんしてくれた。
懐かしい仕草。

「俺はさ……」

「うん」

「今、すみれに会って嬉しくてギュッと強く抱きしめたくなってる」

えっ?

「でもそれをやっちゃうと、すみれの部屋に行ったらもう止まらなくなって、きっと押し倒して自分の行動にストップかけられない気がする」

こんどはこっちの目が丸くなって、顔が赤くなるよ。

「俺はすみれを大切にしたい。スゲー大切な女の子だから大事にするから」

夢君も照れくさいのか
早口で私に言い
「おじゃましまーす」って居間に入って行った。

なんか

サラッとスゴい事を、言われたような気がします私。