溺愛されてもわからない!


楽しい朝。
雫さんの友達も周りに来て
おしゃれな女子トークが始まる。
綺麗な女子は努力もしてる

パックとかマッサージとか
保湿クリームとかクリームチークとか
愛美ちゃんと私は必死で聞いてしまう。

奥が深いわ。

そして教室の後ろの扉から夢君が現れて
さりげなく目で追う私と目線を合わせてくれた。

夢君はちょっと驚いて私を見てから
学校で見せるクール顔でイスに座り
だるそうな様子を見せていた。

ギャップあるなぁ。
大きな口でたい焼き食べてる顔の方が好き。
いや
クールな顔もカッコいいんだけどね。
どんな表情もイケメンか。
こうやって思う気持ちが
【好き】って気持ちなんだろう。

『クリスマスはふたりで過ごしたい』
聞き間違いじゃなかったら
夢君は私にそう言ってくれた。

まだまだ日にちはあるけれど
嬉し恥ずかしクリスマス。

「ねっ。今日は私がすみれを独占するよ」
雫さんの声で目が覚めた。
ごめん聞いてなかった。
恋する乙女は好きな人の姿しか見てなかった。

ハッと我に返って雫さんを見ると
「今日の放課後は、ふたりで遊ぼう」って雫さんは言い。私をまたギュッとハグする。

雫さんの綺麗な長い髪がキラキラしてる。
綺麗な人だなぁ。
こんな綺麗で人気ある人と一緒に遊べて嬉しいよ。

「うん」って返事をする奥で

目つきの悪い人達が私を狙っていたとは
浮かれる私は気付きもしなかった。