溺愛されてもわからない!


男気あるねぇ。
後姿を見送ってたら

「無理しましょう。すみれさん」
低い声で金髪ライオン現れる!どこに隠れてたっ!

「たっ……田中さんっ!」
あーびっくりしたぁ。

「あとはすみれお嬢さんの『お父さん』の一言だけです。きっと組長は待ってます」

「いやそれは、わかってるんですけど」

お年頃女子は複雑で。

「留守番お疲れ様でした。こちらも大親分さん幹部の皆さん、他の組長のみなさんに椿姐さんを紹介できました。これで堂々とできます。御祝儀も沢山いただきました」

黒い幹部さん達のご祝儀ってブ厚そう。札束いっぱい。

「組の資金になりますので助かります。では、事務仕事がありますので」

こんなJKに礼儀正しく頭を下げる田中さん。
いや田中さん。事務仕事までやってるの?
いつ寝てる?本当はペッパー君でしょ。

「あの、お母さんは大丈夫でしたか?天然入ってるから心配でした」

田中さんの背中にそう聞くと

「問題ありません。ご自慢の節約術を披露され、あちらの姐さん達の人気者でした」

そこがボケでしょう。
金持ちの極道の姐さん達に節約術を語るとは。

「椿姐さんは綺麗なので別の意味で心配でしたが、うちの組長といつもベッタリでしたので大丈夫です。月夜さんの存在もあり、他の皆さんが手を出す心配もありませんでした」

もしかしたら
お母さんガードで連れて行ったのかな月夜を。
さすが組長。
よく考えてらっしゃる。