溺愛されてもわからない!


下に降りて時計を見ると午後7時。

夕食の用意をしていたら一夜も降りて来た。
そのまま台所に入って手伝おうとするので
今日は私がやります宣言をして
ソファに座ってもらう。

私はさっきの月夜とのやりとりを興奮したように一夜に告げると、一夜はスマホをいじりながら楽しそうに笑っていた。

「椿さんすごい。あの月夜の心をつかんだね」

「いやー電話で感動したよ。きっと和彦さんも感動したと思う」

「あの人なら泣いてるな」

わかるー。
そっと人に隠れて
泣いてそうだよ和彦さん。

一夜とふたりきりで食事。
ふたりきりの夜だけど
何日か前までの襲われるモードはなく
ゆったりと和む食卓。

昨日と今日で一夜との距離が近くなったと思う。

それでも今夜は部屋に鍵をかけさせてもらいますよ。
そして万が一
襲ってきたらこっちも負けないから。

前までの逃げる自分から、闘う自分になってます。

そう
一昨日までは怖かった。
軽くてチャラくてタラシの一夜が怖かった。
理解してなかったから怖かった。

でも今は怖くない。
襲われそうになったら堂々と反撃しますから。

って事をさりげなく言ったら


「すみれちゃん甘いわ」って

並んで食器を洗いながら言われてしまった。