溺愛されてもわからない!


そのままついウトウトしてしまい
外が暗い時間になっていた。
耳元の携帯が震えて目を覚ます。

いかんいかん
寝てしまった。

お母さんからだ

「はい」って返事をして起き上がり、カーテンを閉じて電気を点ける。
部屋の灯りの眩しさに一瞬立ちくらみ。
都会に来て美味しい物ばかり食べてるからなぁ。山菜不足かも。

『すみれー』
耳元で聞こえたのは幼い声。
お母さんだと思ったら月夜だった。

「月夜元気?楽しんでる?」

『うん。すみれは大丈夫?お兄ちゃんは大丈夫?』

「問題ないよー。お兄ちゃんも元気。月夜が貸してくれた怪人抱いて寝てるから寂しくないよ」

『それならいいけど。あのねー今日ねー』

今日の出来事を興奮して話してくれる月夜。
今日は月夜サービスの日であちこちおでかけしたみたい。
よかったね楽しくて。

『すみれにおみやげ買ったから。明日の夕方に帰るからな。待ってろよ』

おぉ待ってるぜ!

『ちょっと待って、おかあさんと変わるから、おかーさーん』

月夜の発言に目からウロコ
口から心臓。

おかあさん……だと?
あんた泣きながら認めないって言ってたじゃん!
それが甘えた声でおかあさんだと?