溺愛されてもわからない!


一緒に並ぶと背の高さが目立つ。
私が小さいからかな。

横顔もカッコいいね。

「おばあさんの足はどう?」

「もう治った。すみれが来ないから淋しがってたぞ」

「本当?」

「うん。俺とすみれが店先でたい焼き食ってる姿を、店の奥から覗くのが好きなんだってさ」

「えーっ!恥ずかしいよ」

夢君と並ぶと自分が女の子になってる。
不思議な気分。
うん。なんかフワフワしちゃうんだ。

「今から来る?」

「いいの?」

「いいよ……あ、ごめん。今日からばーちゃん居ないんだった。ごめんごめん忘れてた」

「おばあさん居ないの?」

「ずっと楽しみにしてた町内旅行があってさ、今日から一泊二日で温泉行った」

一泊二日か
いいなぁ
うちなんて二泊三日だよ。

知らないうちに大きなタメ息。

夢君と一緒に歩いて
浮かれてたから忘れてた。

一夜との二泊三日。