不思議気分になってしまう
ココアでも作ろう。
みんな荷造りしてるのかな
誰も居ない広いリビング。
一夜は帰って来ない
また女の子と遊んでるのだろう。
家が広いから
みんな自分の部屋があって
リビングが静かって
淋しいな。
タメ息ついて
台所へ入って電気を点けようとすると
カチャリ
金属音が聞こえた。
泥棒?極道の組長の家に?セコム入ってるのに?
私は動物的カンが働き
すぐ身を伏せて
手元にあったスリッパを音のする方に投げると、パシッとそれを受け止めた音。
あの一瞬で受け止めるとは
凄い!何者!
顔を上げたら電気が点いて
金髪のイケメンが片手にスリッパ。片手に拳銃を持って立っていた。
「すみれさんすいません。おケガはありませんか?」
田中さんは素早く拳銃とスリッパをテーブルに置き、私を抱き上げる。
「組長をこちらで待つ間に銃の手入れをしてました。すいません」
「いいんです。私こそすいません。コソコソ歩いてたから驚かせてしまって」
本音は泣き出しそうですけどね。
一般の女子高生に銃を向けないで下さい。
「反射的に構えてしまいました。本当にすいません。でもすみれさんの反射神経は一流ですね……惜しいです」
その惜しいです……って何です?
巻き込まないで下さいね。



