「それじゃぁ、まずはグラウンドに移動だー」 と、星空鑑賞会を取り仕切る地学担当の小田先生の声で、生徒がゾロゾロと勉強部屋から移動し始めた。 小笠原先生といい、小田先生といい、結構適当な感じがするのは私だけ!? そんなことを考えながらダラダラと歩く人の列に続いてぼんやりと歩いていた。 「私、このチャンスに告白しようと思ってるの」 なんていう囁き声がどこかから聞こえるまでは。