あの後、あの場が悲鳴と混乱で埋め尽くされたのは言うまでもない…。 あっけにとられて微動だにできなくなった私。 それとは反対に、私を見つめながらニコニコしているジェイク。 そんな私たちのところへ、いつからか成り行きを見守っていたセリム君が来て、 「あなたという人は…」 と軽くため息をつきながら言った後、アラビア語らしき言葉でなにやら軽いお説教のようなものを始めた。