「祥平、星川さんの手紙なんだって?」

一階に降りると母さんが聞いてきた。


「大したこと書いてなかったよ。

クラス全員に手紙を書いているんだって」


「あら偉いわね、星川さん。あんたもお返事、書いてあげなさいよ」


星川なんて偉くないよ。きっとカレシとキスをしまくっていて、おっぱいを触らせてやってんだよ。


6年生になったらオレも絶対に彼女を作ろう。
絶対に星川よりも可愛い奴。

そして、星川よりキスをたくさんして、おっぱいだって触るんだ。


もうオレは子供じゃないから、彼女なんかすぐにできる。タイフーンレンジャーも卒業したし、背も伸びてきてるし。

その証拠にチョコレートも去年より増えたんだ。


「風馬のとこ遊びに行ってくる!」

「あら、おばさんによろしくね」


……ただ、星川から学級委員長に推薦されたことだけは、一生忘れないでいてやるよ。


じゃあな、星川。元気でな。