「じゃあ今度遊園地にでも出かけましょう」
イヴはもっとえげつない事を想像していたので、あまりに簡単な願いに
動揺した

「そ、そんなことですか……」
イヴは口に手を当てて少し考えた

あの腹黒男がこんないかにも青春
なシチュエーションを望むのか?
なにか裏がありそうな気がする

「日程は今週の日曜日でいいですよね」
ロイは、イエスの返答しか受け付けないというように、語尾を強めた

そしてイヴが返答する前に、行ってしまった

遊園地……初めてだ

今はとにかく、初めての遊園地を
無事楽しく終わる事を願いたい

心なしか自分の心が踊っているような気もした