帰ったら楓と柚が庭で遊んでいたので、
「おう、お前ら
ちゃんと手洗ってから上がれよ。」
と言って中に入った。

それから、航希の元へ。

ノックをすると、返事が無かった。

嫌な予感がして慌ててドアを開けると、
航希はベッドの上に寝ていた。

「……なんだ、寝てんのかよ。」

拍子抜けして、
ベッドの端にそっと腰掛ける。

すやすや、眠る航希の頭を
そっと撫でた。