君のいちばんに

「これは、航希にもよく言うけど
香帆嬢の周りに、
どれだけ心配してくれる奴がいる?
家族、友達、先生、あと、俺とか航希。
一度関わったんだ、何かがあれば
絶対に心配する。」

「先輩……。」

「だから、何も
言わないままにしないでくれ。
俺は香帆嬢の部活の先輩で
もうすぐ部活も引退するけど、
これからも知り合ったからには
関わり続けるし、知らんぷりはしない。」

「ありがとうございます。」

「さくらのことは、
航希に言っとくから
香帆嬢は何も心配すること無い。」

「……はい。」

嬉しかった。

ただの後輩に、こんなにも優しくしてくれる。

椿先輩は、とても温かい人だ。