君のいちばんに

そんなある日。

椿先輩から、メールが来た。

最近わたしは、
メールが来たら電話で返すようにしている。

そうすれば本人からなのか解るし、
騙されたりもしない。

「……おいおい、
なんのためにメールしてるんだ?
電話で言うなら最初から電話してるし。」

どうも、面倒くさいらしい。

「いいんです。これで。
で、何の用ですか?」

「あ、この前のコンテストの事だけどさ。
最終選考まで
残ったらしいんだ、香帆嬢の。」

「えっ!それ、本当ですか?」

「ほんと。
このまま行けば、
最優秀、優秀、佳作のどれかは取れるよ。」

「わぁ…どれかに
引っかかってくれればいいなぁ。」

「そうだな。
ところで、香帆嬢。
いっこ、質問していい?
なんで、メールは嫌なの?」

「それは……。」

「言えないこと?」

「……ごめんなさい。」

「……もしかして、さくらに何かされた?
メールを使って、攻撃された?」

「!」

「…図星か。」

さすが、頭の良い人だ。

その位はお見通しだったらしい。