君のいちばんに

「……おう、おかえり。」

「椿。ちょっとお邪魔していい?」

「なんかあったな?その顔は。」

さすが、椿。

僕は椿のベッドに座ると、
さっきの出来事を話して聞かせた。

「あちゃー、香帆嬢とさくら
鉢合わせしたのか。」

「うん……。
さくらは嫉妬むき出しって顔してたし
香帆ちゃんは香帆ちゃんで
走って帰っちゃうし……。
おまけに、さくらは
自分だけを見てって言うし……
もう、疲れた。」

「まぁなー、さくらの気持ちも
分からんでもないけど……
あいつの独占欲はこじれると
ただじゃすまねぇから。」

「だから怖いんだよ。
香帆ちゃんに危害が加わらないように、
それとなく見ててくれない?
何しでかすかわかんないし……。」

「わかったよ。」

「……ごめん、迷惑かけてる。」

「まぁ、しゃあねぇさ。
めんどくさいヤツと付き合ってるしな。」