君のいちばんに

(香帆side)

7月。

「香帆嬢。」

椿先輩がわたしを呼んだ。

「なんですか?」

「これ、応募してみる気、ない?」

そう言って椿先輩が差し出したのは
新聞社主催の写真コンクールの
切り抜き。

「まぁ腕試しってやつ。
一般も出してるから、
気軽に応募できるよ。」

やってみな。と、先輩は切り抜きを
置いていった。

まだ、やるとは言ってないんだけどな。

わたしは半ば呆れながら
切り抜きを制服のポケットに仕舞った。