そんなある日。
僕が手首を切ってから、
初めてさくらに会った。
本当のことを言ってしまえば
あまり会いたくはなかった。
僕が手首を切った事は
椿から聞いて知っていたらしい。
会って、開口一番
「……何してるの?
死にたかったわけじゃ、無いよね?」
と言われた。
「……まぁ、それも少しはあるけど。」
「アホ。」
「まぁ、みんなそう言うよね。」
「つばくんから聞いて、わたし
卒倒しそうになったんだから。」
「……ごめん、さくら。」
「……手首、まだ痛い?」
「少しね。」
「……ここは?」
さくらは、僕の胸に
そっと手を当てて言った。
「……痛いよ、そこ(心)はもうずっと。
たぶん、一生消えない。」
するとさくらは、僕を抱きしめてくれた。
「……大丈夫、わたしがいるよ。」
「……ありがとう。」
さくらは、とても優しい。
いつか、環医師が言っていた。
「さくらちゃんより
気になる人がいるでしょ?」と。
それは100%間違い、という訳でもなくて
自分でもよく説明出来ない。
確かに香帆ちゃんの存在は
少し気になってはいるけど。
それが、恋かと問われれば
また違う気がする。
僕は揺れていた。
目の前のこの子を捨てきれない気持ちと
香帆ちゃんの存在との間で。
僕が手首を切ってから、
初めてさくらに会った。
本当のことを言ってしまえば
あまり会いたくはなかった。
僕が手首を切った事は
椿から聞いて知っていたらしい。
会って、開口一番
「……何してるの?
死にたかったわけじゃ、無いよね?」
と言われた。
「……まぁ、それも少しはあるけど。」
「アホ。」
「まぁ、みんなそう言うよね。」
「つばくんから聞いて、わたし
卒倒しそうになったんだから。」
「……ごめん、さくら。」
「……手首、まだ痛い?」
「少しね。」
「……ここは?」
さくらは、僕の胸に
そっと手を当てて言った。
「……痛いよ、そこ(心)はもうずっと。
たぶん、一生消えない。」
するとさくらは、僕を抱きしめてくれた。
「……大丈夫、わたしがいるよ。」
「……ありがとう。」
さくらは、とても優しい。
いつか、環医師が言っていた。
「さくらちゃんより
気になる人がいるでしょ?」と。
それは100%間違い、という訳でもなくて
自分でもよく説明出来ない。
確かに香帆ちゃんの存在は
少し気になってはいるけど。
それが、恋かと問われれば
また違う気がする。
僕は揺れていた。
目の前のこの子を捨てきれない気持ちと
香帆ちゃんの存在との間で。

