君のいちばんに

話し終えたあと、
香帆ちゃんは泣いていて、
そして、立ち上がると
僕をぎゅっと抱きしめてくれた。

「……辛かったよね。痛かったね。」

「ありがとう、香帆ちゃん。
今も悪夢見るし、
辛いのには変わりないけど。
でも……いまは椿も香帆ちゃんも、
叔父さんも叔母さんも、さくらも、
楓や柚だっていてくれるから平気。」

「……良かった。
でも、二度とこんな事しないで。
わたしが、嫌なの。」

「……うん、ごめん。」

僕はもう一度謝った。