なんとなく、元気のないわたしを、
放課後部活が終わって
綾乃がファストフードに
連れてってくれた。

けれど、食欲はない。

「どうしたの?香帆。
元気ないじゃん。
ほら、食べな?私のおごりだから。」

綾乃が、ポテトを1本
わたしの口に入れた。

わたしは苦笑いでそれを食べたけれど
味は紙のように無味で、
まったく食べている気がしなかった。