(香帆side)

そんなことが起こっているとは
つゆ知らず、なわたし。

いつも通り授業と部活をこなしている。

けれどいつも頭にあるのは航希くん。

どうしてるかな?とか
早く学校こないかな?とか。

しかも、今日にいたっては
3年棟に椿先輩の姿がない。

あの、元気の塊みたいな人が珍しい。