君のいちばんに

両親が帰ってきたのは、
夜も遅く、深夜になってからだった。

「…おかえり。
航希は?」

「目を覚ましたよ。
今日から、しばらく入院。」

あんなことをしておいて、
まぁ当然ではあるが。

「…なんか言ってた?」

「弱くてごめん、そう伝えてくれと。」

「…はっ、馬鹿かよ。」

「…椿。」

「ふざけんな。皆に心配掛けといて。
謝るくらいなら、なんでそんなことする?」

俺は怒っていた。

許せなかった。

命を粗末にすることが。