君のいちばんに

(香帆side)

翌朝。

チャイムが鳴っても、授業が始まっても、
今日は一向に航希くんの姿は現れなかった。

とくに、欠席ということも
担任は言っていなかったし、遅刻だろうか?

そんなことをぼんやり考えながら
授業を受け、休み時間になった。

「おーい、香帆嬢。」

そんな声がしたので、顔をあげると
椿先輩がいた。

「先輩!」

「ちょっと、きて。」

手招きされ、わたしは
教室の前のドアから
廊下に出た。