「…ごめんね、巻き込んで。
また、機嫌直ったら
知らないうちに話しかけてくるし
香帆ちゃんは気にしないで。
ばいばい、また明日ね。」

航希くんは手を振って、
角をまた曲がって消えていった。

大丈夫、という割には
顔が笑っていなかったけれど…

(…大丈夫かな?)

わたしは少し心配になった。