Visual My Brother

四つ目。



なんとそこにあったのは
なぜか一枚のマジックミラー。


私の腰の辺りがぐにゃ、と
曲がって写っていた。


















・・・笑った。





気を取り直して次のドアを
開けてみる。


ビンゴ。ネロの部屋だ。
モノトーンでまとめた男らしい
殺風景なインテリアだった。

ネロは黒いベッドの上で頭まで
かけ布団を被っている。

私はベットにずかずか近づくと
かけ布団をガバッとはがした。







・・・はがそうとしたが。





は、はがれない・・・!




ネロはかけ布団をものすごい
握力でつかんで離さない。