僕は今、東京で小説家になるために、昼夜を問わず睡眠時間を削って頑張っています。


当時の僕のイメージからすると、西田さんはきっと、僕がサッカーをやっているか、陸上をやっているかとお考えだったと思います。僕のことを覚えてすらいないかもしれません。


今から3年前に原因不明の難病を患ってからは、普通の仕事はおろか、アルバイトすらろくにできない身体になってしまいました。


そんな身体ですから、できる仕事にも限りがあります。


そこで考えたのがマンガ家になるか、小説家になるかのどちらかでした。


西田さんのように絵が上手でしたら、迷わずマンガ家になっていたと思いますが、生憎、僕は絵が下手でして……。


小説家になると決めたのは随分早かったです。