車内はしばらく無言のままだった。 車は適当に横につけた。 彼女は俯いてるのともう夜で暗いのもあってどんな顔をしているのかもわからない。 ただぎゅっと自分の腕を握っていた。 「…私のこと、嫌いになった?」 しばらくの沈黙のあとそういった彼女。 その悲しそうな消えていきそうな声に俺は思わず彼女を抱きしめたくなった。 が、その衝動をぐっと抑える。 そして静かに呟くように彼女に言った。 「俺さ、結婚することになった」 しばらくの無言のあと彼女はそっか、と答えた。